こころの健康

使いこなせてますか?お薬手帳を活用しよう!

お薬手帳を活用しよう
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こんにちは、ぴこです。

みなさんは病院や薬局に行くとき、「お薬手帳」を持っていっていますか

わたしは家に忘れてしまうことが多かったのですが、最近は意識して持っていくようにしています。

また、病院や薬局に行くとき以外にも、お薬手帳にある記録を残すようにしています。

今回は、ぴこ自身の経験を踏まえ、お薬手帳活用術を紹介します。

「お薬手帳どこにしまってたっけ…?」な方も、「いつも持ち歩いているよ!」という方も、ぜひ一緒にお薬手帳の活用方法について考えてみましょう。

そもそもどうしてお薬手帳は必要なのか?

お薬手帳がどうして必要なのかについては、お薬手帳誕生の歴史を知るとよくわかります。

きっかけその①
一緒に飲んではいけない薬で命を落とした…ソリブジン事件

1993年にソリブジン事件というものが起きました。
これは、抗ガン剤を飲んでいたガン患者が、帯状疱疹(水ぶくれが帯状に広がる症状)がでたため、特効薬であるソリブジンという薬を飲んだところ骨髄障害などの副作用が出てしまい、多くの方が亡くなってしまったという事件です。

原因は、抗ガン剤とソリブジンの相互作用によるもの。
相互作用とは、薬と薬、あるいは、食べ物と薬組み合わせによって、薬の副作用が強まったり、本来の効果が弱まったりする現象のことです。

ソリブジン事件では、患者さん自身がどんな薬を飲んでいるのかを分かっていないまま、帯状疱疹を診てもらうために、別の病院へ行ってしまい、ソリブジンを渡されてしまっていたことが分かっています。
つまり、病院や薬局が変わると患者が普段どういう薬を飲んでいるのか、お医者さんや薬剤師さんが分からないため、飲み合わせにきちんと対処することができなくなってしまうのです。

ここが大きな落とし穴となってしまったのですね。

きっかけその②
薬の名前なんて覚えてないよ…阪神淡路大震災

ソリブジン事件の2年後、阪神淡路大震災が起こります。

大きな災害が起こると、被災地の病院や薬局は当然、開けることができなくなります。
そこで、他市や他県から集まったお医者さんたちが救助チームとして派遣され、被災者からふだん飲んでいる薬の名前などを聞き取り適切な薬を処方できるようにするのです。

しかし、実際に聞き取りをしてみると、患者さんからは「白っぽい薬だったと思う」「血圧の薬」といった曖昧な返事しかなく、ほとんどの人は自分の飲んでいる薬の名前を言うことができませんでした

この震災をきっかけに、誰がみても、その人の薬の服用履歴がわかるようにすることが重要だという認識が広まっていきます。

ソリブジン事件と阪神淡路大震災という2つの教訓からお薬手帳が誕生。

すぐ試せる!お薬手帳の活用術

さて、お薬手帳には、今まで処方された薬の履歴をお医者さんや薬剤師さんに確認してもらえるとという役割があることが分かりました。

しかし!お医者さんたちから求められたときにただ見せるだけではなく自分から積極的に活用すると、そのメリットを最大化できます。
ここからはぴこが実際にやっているお薬手帳の活用術をお伝えします!

活用術① 不要な薬を処方されないよう相談する!

断る

例えば、ロキソニンといった頓服薬は、内科、外科、皮膚科、歯科など様々な分野の病院で処方されることが多いです。

わたしも、一時は家の薬箱がロキソニンだらけになってしまっていました。

そこで、持参したお薬手帳で過去の履歴を見ながら、お医者さんに

「4ヶ月前にロキソニンを20錠ほど出されているけど、まだまだ余っています。」

と相談し、ロキソニンの処方を見送ってもらったことがあります。

必要な薬はともかく、家に残っている薬(残薬)を増やさないためにも、病院では自分から働きかけてみるとよいです。
そうすれば節約にも繋がりますし、薬箱が溢れてしまうこともなくなりますね。

ちなみに、厚生労働省としても、残薬解消を呼びかけているんですよ。
厚生労働省の狙いは社会保障費の削減ですが、個人単位で見ても、不要な薬を断れば自分の薬代を節約することができますね。

活用術② 市販薬を記入しておく!

ドラッグストア

ドラッグストアで、自分で薬を購入することもよくあると思います。

そんなときは、わたしは必ずお薬手帳に

  1. 購入した年月日
  2. 薬の名称
  3. 症状

をメモするようにしています。

例えば、皮膚が痒くなったので市販薬で様子を見ていたけれど、症状が悪化したので皮膚科へ行った、というケースを考えてみます。
直前まで市販薬を塗っていたときには、市販薬と処方される薬の相性などについてお医者さんや薬剤師さんに相談する必要がありますね。

普段から薬を飲んでいない人でも、市販薬を飲んだり塗ったりしているときは、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

そんなときも、薬の情報が正確にわかるように、お薬手帳に記入しておくと楽ちんです。

活用術③ より飲みやすい薬に変えてもらう相談をする!

お薬手帳は、薬局で薬のシールをもらって、それを貼っておわり、ではもったいないです!

わたしは、薬を飲んだあとの、のみごこちもメモするようにしています。
というのは、飲みにくい薬や、飲んだあとに気分が悪くなるなど、よくない状態になった薬は、次回からは極力避けたいからです。

お薬手帳メモ例

こちらの写真は、わたしのお薬手帳とメモです。
このとき、特に生理前でもないのに、仕事中もイライラしたり、ため息が出たりするなど、自分の様子がいつもと違うことがとても気になっていました。
そこで、お薬手帳のメモを見せながら薬剤師さんに相談したところ、少し強めの薬なので合わない場合は医師に相談してみてほしいとアドバイスをもらうことができました。

自分の感じたことやのみごこちなどを薬の情報の近くに書いておくと、より正確なアドバイスや処方につながります。

お医者さんから「この薬でも大丈夫ですか?」と聞いてもらえることもありますが、咄嗟に過去に飲んだ薬やそのときの自分の状態をすぐに思い出すことは難しいですよね。

そこで、お薬手帳に記録しておけば、

  1. 薬の正確な情報
  2. 自分ののみごこちや服用後の様子

を簡単に相談することができ、自分のためによりよい選択ができるようになります

まとめ 〜お薬手帳は自分のための健康管理帳〜

なかなか体調が優れないときに記録していくことは難しいかもしれませんが、なるべくメモをつける癖をつけておくと、未来の自分のために役立つ、自分のための健康管理帳となってくれます。

そしてそのことは、自分自身を大切にする一歩にもなりますので、ぜひお薬手帳を活用してみましょう。