こんにちは、ぴこです。
2020年9月16日に、CBT受験方式で統計検定3級を受験し、合格することができました。(やったー!)
ちなみに、
- ド文系
- 数学は中卒レベル(理由は以下に記載のとおり)
- データ分析とは全く関係のない仕事をしている
という統計検定合格から遠すぎる条件しか揃っていないわたしでしたが、合格できました。
これから受験しようかなと思っているけれどなかなか申込みまで進まない方や、境遇の似ている方に少しでもお役に立てればと思います。
なお、統計検定の詳細は、統計検定の公式ホームページや公式テキストにも記載があるので割愛します。
本記事では、主に文系の方や境遇が似ている方を主眼にしています!
わたしが合格までに読んでいた書籍を紹介する記事も公開しましたのであわせてどうぞ〜!
スタート時点のレベル
はじめに紹介したとおり、わたしは文系です。
数学に関しては中学校までは授業を受けていたものの、高校は通信制高校に通っていたため、実質、数学の授業は2回しか受けていません!
(卒業要件として残りはレポート・動画視聴で補えるため。)
当時の高校数学の分類でいう、数学Aとやらは単位を取ったのかどうかすら忘れました。
そもそも私の母校で開講すらしていたか怪しい・・・?
それはさておき、この話をしても、「高校で授業受けていたってそもそも忘れちゃってるから授業を受けたかどうかはあんまり関係ないよ」と言われます。
ただ、一度かすかにでも聞いたことがある、もしくは見かけたことがある、というひとと、全く触れたこともないひと、では大きな差になるとわたし自身は痛感しているのです。
わかりやすくいえば、集合や確率は一切わからないところからスタート。
σ(シグマ)を始めとするギリシャ文字も読めないレベルだったわけです。
とにかく、この時点で「この人よりはできるな!」と思ったあなたはほとんど心配いらないと思います!
「まぁこの人と同じくらいかな」と思ったあなたも、実際わたしはどうにか受かったので大丈夫です。一緒にがんばりましょう。
「この人よりやばいかも!?」と思ったあなたは、以下に紹介するわたしがのちのち気づいたミスをしないようにしていただいたらきっと大丈夫です。
では早速、勉強方法について説明します。
テキストと過去問をベースにすすめる
使用したテキスト
統計検定には、公式のテキストがあります。
ただ!正直、数学が苦手な人にとっては難しい箇所も少なくありません。
3級の出題範囲を網羅してあるだけで、押さえるべきポイントや、親切な解説などはあまりない印象です。
ただ、3級の新出題範囲にも対応していることと、各章のおわりに練習問題がついているので読んで解くことをおすすめします。
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統計検定3級の過去問題集は、4級と合体したバーションしかありませんでした。
統計検定は紙ベースの試験が年に2回ありますので、3年分×2回の合計6回分の演習ができます。
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スケジュール感
時期 | やっていたこと |
7月中 | 統計に関する本を読む
・「データ分析の力 因果関係に迫る思考法」(光文社新書 伊藤公一朗) ・「統計学入門」(ダイヤモンド社 小島寛之) |
8月2日 | 統計検定公式サイトからCBT方式で申込み |
8月3日 | 公式テキスト「データの分析」に着手。以下の時間に勉強。
・通勤時間 ・昼休みの30分程度 ・帰宅してから1時間程度(日による、やっていない日もあった) |
9月9日 | 公式テキスト「データの分析」終了 |
9月10日 | 公式過去問題集に着手 |
9月15日 | 公式過去問題集6回分終了 |
9月16日 | 受験、合格! |
正直、タイトなスケジュールだと思います。
わたしの場合、データ分析や統計検定に興味があり、新書で一般人向けに書かれた読み物などを読むのが好きでした。
もちろん、細かい統計手法や計算式は出てこないので、データ分析のおおまかな部分や実際の事例を眺めて、おもしろいなぁ、と思っていた程度です。
検定の申込みを決意したのは8月。
締切をつくることで苦手意識のあった数式や統計の細かい部分について勉強する機会になるだろう、と。
そんな経緯もあって、実際に統計検定を意識した勉強は、1ヶ月半。
本当は2ヶ月くらいの時間を取れると余裕ができると思います。
ここからスケジュールも含めた注意ポイントを紹介するので参考にしてみてください。
地味に大切なポイント
テキストは立ち止まらず最後まで読み切る!
公式テキストは難解な箇所が多く、数学が苦手な人は余計に読むスピードが落ちてしまうはずです。
そんなときは、このテキストはもともと難しいんだ!と割り切って、ひとまず最後まで進むことを意識しましょう。
立ち止まると後半の範囲が勉強不足となっていまいますし、アウトプットに時間を割くことができなくなるからです。
なのでとにかく、最後までやりきる!
わたしは受験日の1週間前にやっと読み切りましたが、これでは遅いと思います。
できれば2週間前までには読み切って、各章の練習問題で間違えたところの解き直しや過去問題集の繰り返しに時間を使いましょう!
動画や解説サイトを使いまくる!
何度もいいますが、公式テキストは難しいのです。
なにこれ?となったら、自分でウンウン唸って考えてみてもいいですが、さっと気持ちを切り替えて、YouTubeを開きましょう。
そしてつまづいている箇所、例えば「条件付き確率」とかで検索しましょう。
すると親切でわかりやすい動画がたくさん出てきます。
(ここで、「高校数学」の単語がたくさん並んでいて、あ、これみんなは高校で勉強してたんだな〜・・・と多少虚しい気持ちになったわけですが・・・笑)
あとは、単純にインターネットで検索すれば、解説しているサイトと出会うこともできます。
テキストはあくまで範囲を網羅している道しるべとでも思って、詳細はWebで!がんばりましょう。
アウトプット中心の勉強にする!
アウトプットすると、読んでいたときや動画を見ていたときは「わかったー!」と思っていたところも解けなかったり、意外に時間がかかることに気付いたりするものです。
自分の苦手や問題の傾向を把握するためにも、アウトプット重視の勉強方法になるように意識してみてください。
特に過去問題集を解くときは60分間のタイマーもセットしてみてください。
時間の制約がある中でどれだけ力を出し切れるか把握することは大事です。
電卓の使い方を調べておく!
電卓って普段あまり使わないので、ルートや階乗となると分からなくなることがありました。
今一度、電卓の使い方を確認しておいてください。
ちなみにわたしは階乗のやり方を受験する2日前に知りました。笑
(機種にもよるらしいので、説明書を見るなりググるなりして試しておいてください!)
今まで心の中で、1回目,2回目,3回目・・・と数えながら掛け算し続けてた愚かさです。これでは計算ミスにも繋がりますね・・・。
新出題範囲はむずかしい?
2020年4月から統計検定3級は出題範囲が変更されています。
具体的には、「相関と回帰」、「確率分布」、「統計的な推測」が追加となりました。
変更前と比べて難易度は上がったんじゃないかな、と思います。
実際、合格基準点は70点から65点に下げられています。
より統計学の数学チックなところが増えたというか、内容も理解しつつ、数式もある程度は使えるようにならないといけないのかな、という感じです。
当然、数式の丸暗記では意味がないですし、うろ覚えでは当日、答えが導けません。
わたしは新出題範囲の計算問題に苦しめられたわけですが、数式は外国語のようなものと思って翻訳するような感覚だと考え直したら気持ちが楽になりました。
結局は、内容の理解をして、それを数式で正しく表せる力が求められているのだと思います。
まとめ
統計検定3級を申し込んだとき、正直不安しかなかったですし、数学にどうしても苦手意識があるので、勉強中も苦しい局面がたくさんありました。
しかし、受験する目的を自分の中ではっきりさせておいたこともあり勉強が続けられたように思います。
わたしの場合は、統計を勉強してデータ分析をしてみたいという動機がありました。
晴れて合格できたので、次は実際にRなどを使ってデータ分析に踏み込んでみようかな、と思っています。
統計検定を受けたことで、目標のデータ分析に近づけましたし、他の本を読んでいても、よりクリアな理解ができているように思います。
新出題範囲はかなり厄介でしたが、結局はそのあたりが私がやりたいことに近いので結果、新しい範囲で受験できてよかったな、と思っています。
2級については検討中ですが、受験したらまた記事にしたいと思っています。
文系でも目標をクリアに、勉強方法を工夫すれば合格はできます。
一緒にがんばりましょう!